2005年12月27日撮影の冬の星空
   
天文台の夜景のページ
 
 
 
オリオン座からおうし座にかけて、冬の星空の中でも一番賑やかな部分がここだ。画面左にオリオン座、中央におうし座の顔の部分にあたるV字型の星の並びが見える。その右側にゴチャごちゃと星が集まっているように見えるのが「昴(すばる)」だ。
スバルはおうし座の肩の辺りに輝いているので、星の並びをたどって、ギリシャ神話の主神ゼウスが変身したという「白い雄牛」の姿を探してみては如何でしょうか?
 
今の時期、夜半近くになると南の地平線から南極老人星(カノープス)が顔を出す。写真では、画面の下方、中央付近に見える赤い光(送電線鉄塔の赤色灯)の少し左に光っている星がカノープスです。昔中国では、この星が人の長寿を司っていると考えていたそうです。いつの頃からか、「この星を見ると長生きできる」と言い伝えられるようになりました。
この写真を撮った夜は、観測室に置いていたノートパソコンのキャリングバッグに霜が降りるほどの寒さでした!南国熊本も、今年はとても寒いです!
 
上の写真で、雄牛の顔のVの字から、左の赤い星の方へ星をつないで伸ばしていくと、そこに1つ明るい星があります。その星のそばにあるのがこの星雲です。かにの甲羅のような形に見えるので、「かに星雲」という名前で呼ばれています。メシエ番号は1番。通常はM1(エムイチ)と呼ばれている天体です。この場所は、昔「超新星」が現れた場所。つまり、この雲のような天体は、大爆発を起こして飛び散っていく恒星の残骸なのです。
 
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